首位は富士通Japan
札幌市財政局が2022年度上半期(4―9月)に発注した工事の業者別受注実績が本紙集計でまとまった。398者が前年度同期比28.6%増の697億8998万円を積み上げた。WTO案件が全体の落札額を押し上げた。市内業者の受注シェアは83.1%で5.5ポイント縮小。第2四半期(7―9月)にWTO対象の案件を受注した富士通Japanが首位に立った。
財政局が4月1日から9月30日までに発注した競争入札、随意契約の落札額、決定額を本紙が税抜きで集計した。共同体受注は出資比率で配分。ゼロ市債など3月末までの早期発注分は集計から除外した。
受注者数は前年度同期より11者減少した。内訳は市内が15者減の361者、市外の道内業者が同数の3者、道外業者が4者増の34者となっている。
所在地別の受注状況を見ると、市内業者は20.6%増の580億2198万円。シェアは83.1%で5.5ポイント縮小した。市外の道内業者は3.2%減の1億8881万円で、シェアが0.1ポイント低下の0.3%。道外業者は94.1%増の115億7919万円を獲得し、シェアを5.6ポイント拡大の16.6%とした。
上位20者中5者が道外業者。富士通Japanは札幌圏消防指令システム更新を受注し、1件、30億5900万円を獲得した。きんでんは9月にWTO対象の札幌圏消防救急デジタル無線システム更新を26億7500万円で落札し、2位につけた。
3位の新太平洋建設は創成川第3中継ポンプ場解体を追加して計4件、23億1335万円とした。このほか、第1四半期(4―6月)に10位だった勇建設は7位、17位のアイケン工業は11位にそれぞれ順位を上げた。