札幌市は、白石破砕工場更新を2023年4月上旬に公告する見通しだ。設計、施工、管理運営を一括するDBO方式を採用し、総合評価方式で事業者を選定する。WTO政府調達協定の対象。共同体による受注を想定し、設計・建設期間に4年を見込んでいる。
9日の市議会総務委員会で、丸岩靖夫施設建設担当部長が実施方針案を説明した。
スケジュールは、23年9月下旬の落札者選定を経て基本協定などを締結。24年2月下旬の契約締結後、28年3月末まで設計・建設を進める。運営・維持管理は28年4月から48年3月末までとする。
当初は設計・建設期間を3年としていたが、建設資材の納期が長期化しているため1年延ばした。
プラント設備を設計・建設する代表企業の要件は清掃施設の特定建設許可業者で、破砕処理施設の元請け稼働実績を持つことなどとする。
建築物を設計・建設する事業者には、建築の特定建設業許可や市の建築に登録をしていることなどを求める。
施設の運営・維持管理事業者は、市の廃棄物処理業と建物設備等保守管理業に登録していることや、1年間以上の破砕処理施設の運転管理実績などを条件とする。
23年の1定市議会で事業費を提示する。併せて、設計・建設と運営・維持管理を計24年間とするため、24―47年度の債務負担行為設定を提案する予定だ。
事業は北区にある篠路破砕工場の移設更新の位置付け。白石区東米里2170の白石清掃工場敷地内に新破砕工場を建てる。建設予定地の面積は約1.8ha。処理対象は大型ごみと燃やせないごみで、1日当たりの処理量は篠路と同等の140tとしている。