札幌市まちづくり政策局は、札幌都心部の地下歩行ネットワーク機能維持・向上に向けた基礎検討に着手する。安全性や防災性の維持・向上のため、想定される課題の把握・整理に取り組む。今後の対応策についても検討し、方向性をまとめる。
都心部の地下歩行ネットワークは、札幌駅前通地下歩行空間や地下街、地下鉄コンコースなどによって構成。回遊性の高い歩行空間や災害時の一時避難機能など公共的な施設の役割に加え、沿道ビルとの接続など都心部のにぎわいづくりで中心的な役割を担っている。
一方で、地下歩行ネットワークを構成する施設は建設から数十年経過している施設もあり、安全安心な歩行空間としての機能を将来にわたり持続的に確保し、都心部で活発化する民間開発と合わせて、にぎわいや回遊性向上などを推進する必要がある。
同局は23日付で関連業務を公募型プロポーザル公告した。2023年1月13日まで企画提案書を受け付ける。同16日の書類審査、同19日のヒアリング審査を経て最優秀提案者を選定する。履行期間は3月24日まで。業務規模は税込み1100万円を上限とする。
業務では今後の対応に関し、方向性を検討するため他都市の事例調査を予定するほか、今後想定される課題の把握や整理を進める。加えて、建設年次やにぎわい・回遊性向上などの視点で優先的に検討すべき施設の提案を求める。
このほか、まちづくり政策局では居心地よく歩きたくなる都心のまちづくり推進に向けた基礎調査を進めている。23年度以降はこれらの調査結果を踏まえ、具体化に向けたさらなる検討も視野に入れる。