士気向上や話題づくりに
現場のチーム力、この一枚に―。帯広開建帯広道路事務所は20日、帯広建設会館で実施した受発注者の意見交換会に先立ち、集合写真コンテストの表彰式を開いた。1位の好印賞は平田建設の現場が獲得。現場職員とパトロールに来た女性社員が拳を握って安全を誓う一枚だ。撮影や掲示を通して現場の結束や士気を良好にし、話題づくりにもつながった。
事務所の発足50周年に合わせ、本年度から「チーム帯道プロジェクト」の取り組みを進めている。事務所職員だけでなく、受注者など業務に携わる全員が士気と生産性を向上できるよう活動している。
集合写真は蛯澤秀則所長が室蘭開建特定道路事業対策官だった際、2016年の台風災害の復旧現場で「一度限りの現場を記憶と記録に残したい」という思いから撮影していた。今回は課や現場単位でチームワークを感じる作品を1年かけて募集。帯広道路事務所のロビーに展示している。
審査は帯広開建の5事務所から無作為に3人を選出し、好印象に感じた作品を投票する。1位3点、2位2点、3位1点として合計点の上位3作品と話題を集めた作品(所長賞)を表彰。受賞者には賞状と集合写真で作った缶バッジを贈呈する。
1位を獲得した現場代理人の森若貴広さんは「現場の雰囲気が良くなり、事務所に飾ると外から来る人との話題にもなった。今後も続けようと思う」と喜んだ。
蛯澤所長は「明るい笑顔、良い景色の中で撮った写真が集まり、見る人の心に刺さる作品が多かった」と振り返り、23年度も継続する考えを示した。
受賞チームは次の通り。(カッコ内は施工者、現場代理人)
▽好印賞・1位=241号帯広市平原大橋橋脚補強(平田建設、森若貴広)
▽帯道賞・2位=38号清水町清水道路維持除雪ほか(清水開発工業・池戸土建JV、佐藤俊介)
▽特別賞・3位=38号帯広市帯広道路維持除雪ほか(宮田帯東、岩本晋)
▽所長賞=帯広道路事務所総務課