ロイズタウン駅エリアの観光施設結ぶ
当別町は7月、JR札沼線ロイズタウン駅エリアで自動運転バスの実証実験に取り組む考えだ。ロイズタウン工場や北欧の風道の駅とうべつなどの観光施設を結び、エリアのにぎわい創出を目指す。駅の開業から間もなく1年。基盤を生かした新たなまちづくりに着手し、多くの人を呼び込む考えだ。
あいの里公園駅と太美駅の間に位置するロイズタウン駅は、町とロイズコンフェクトによる請願駅。2022年3月12日に開業した。
ロイズタウン工場にある直売店はリニューアルオープンし、取扱商品を拡充したほか、駅関連グッズを販売している。道の駅とは駅の近くを走る国道337号でつながっている。
町は第6次総合計画で駅周辺を新しいまちの顔と掲げた。観光施設との連携や新技術の活用を通して民間投資などを促進。持続可能なまちづくりを目指す。
実証実験はロイズタウン駅を中心に、2km程度の範囲内にある商業施設を結ぶことを基本とする。自動運転システムを搭載した車両を用いる。実施期間は7月の20日間を見込む。
受託者はルートの調整や3Dマップ作成、道路使用許可のほか、地域公共交通の啓発促進を目的としたイベントの開催、実証運行の成果・課題の取りまとめなどを担う。
3日まで事業の受託者を募集。類似業務の実績などを持つ単体か共同体の参加を求める。参加表明書を受け付けた後、29日の審査を経て4月に契約を結ぶ。予算額は4378万円(税込み)。業務期間は24年3月20日までとなっている。