建築士の仕事楽しく学ぶ
おばあさんが住みやすい家をつくろう―。北海道建築士会室蘭支部は1日、室蘭市立天神小の4年生を対象に出前授業をした。児童はノートパソコンを使い、建築士の仕事を楽しく学んだ。
同支部青年部と札幌支部のメンバー、建築士を目指す室蘭工大の学生が参加。1級建築士の及川祐一室蘭市建築指導課主査が講師を務め、「住まいを考えるのは住む皆さん。それを形にするのが建築士」と説明した。
ウェブアプリケーション「パズルで住まいを考えよう」を使い、一人暮らしのおばあさんが住みやすい家を考えた。日当たりの良い居間から庭を眺める、寝室とトイレは近い方が良い、などの条件を設定して児童が思い思いの住まいを描いた。
及川主査は「建築士は敷地を見てプランを頭の中で想像する。方位や太陽の動きも重要」と助言。児童は「おばあさん用とお客さん用の玄関を作った」「トイレをたくさん置いた」など優しさあふれるデザインを発表した。
髙橋友樹青年部長は「今、建築士のなり手がいない。子どもたちに少しでも興味を持ってもらえたら」と話した。(室蘭)