新成橋に3億円、伊納大橋は6.5億円
旭川市は、橋梁長寿命化修繕計画を改定し、2024―33年度の10カ年を対象とする新計画を策定した。前期5カ年に修繕をする橋梁は34橋で、大型の工事では新成橋塗り替えに3億1000万円を試算している。後期5カ年には27橋の修繕を予定していて、伊納大橋の塗り替えには6億5098万円を投入する考えだ。
市は橋梁の老朽劣化に備えて、14―23年度を計画期間とする長寿命化修繕計画を策定。将来的な修繕にかかる費用の平準化に向け、1年前倒して計画を改定した。
22年度末現在での管理橋梁数は600橋あり、緊急措置段階に当たるⅣ判定を受けた橋梁は1橋からゼロとなった。早期措置段階のⅢ判定も63橋から30橋に半減し、順調に対策が進んでいる。
一方で、予防保全段階のⅡ判定からⅢ判定となったものが中央第32号橋(橋長6.3m)、橋本橋(61.2m)、栄寿橋(12.4m)と3橋あり、老朽劣化も徐々に進行している。Ⅱ判定も424橋と7割を占めていて、計画的な修繕が必要となる。
緊急輸送道路、長大橋などを優先的に保全することでコストの縮減を図る考え。計画前期に当たる24―28年度の5カ年では前計画から引き続き15橋の整備を進めるほか、定期点検で損傷が進んでいることが確認された19橋の修繕に着手する。
着手済みの長大橋では旭西橋(303.5m)の塗装塗り替えで18―27年度に9億5434万円、神居大橋(107.3m)の床版補修で20―24年度に4億634万円を投入する計画。新成橋(75.5m)は22―26年度で塗装塗り替えに3億1000万円などとなっている。
今後の着手予定では第一北永橋(152.5m)が25―28年度で塗装塗り替えに2億2800万円、第三北永橋(167m)が26―29年度で塗装塗り替えに2億1610万円などが主なところだ。
計画後期の29―33年度には27橋の補修を予定。長大橋では伊納大橋(327.6m)の塗装塗り替えを28―33年度に予定していて、事業費は6億5098万円を試算している。