札幌建管は2023年度以降、札幌市内で進めている望月寒川広域河川改修に68億円を投じる見込みだ。残事業は本川地区の掘削3369m、護岸6738m、道路橋17橋など。23年度は放水路トンネル吐き口部の法面植生と舗装を予定している。
望月寒川は白石区内で月寒川に合流する1級河川。1981年8月と2000年7月の洪水で甚大な被害が発生したため、04年度から本川地区7.7kmと放水路トンネル2kmの計9.7kmを区間に河道拡幅などを進めている。33年度の事業完了を目指している。
総事業費は247億8000万円で、22年度末の進捗率(事業費ベース)は72.6%となる。22年度は事業費102億2300万円を投じた放水路トンネルを4月に運用開始したほか、放水路トンネルの電気設備、吐き口部の侵入防止柵設置、地下鉄東西線白石駅付近の河道整備や自転車置き場改築などに取り組んだ。
関係機関との協議を進めながら、今後は環状通から上流部を整備する計画だ。