札幌市の定置式水素ST整備はエアウォーターに決定

2023年04月04日 08時00分

 札幌市環境局は3月31日、公募していた定置式水素ステーション整備の最優秀提案者をエアウォーターに決定したと発表した。提案は同社のみで、都心まちづくりとの調和を考慮した点などを評価した。4月をめどに覚書を交わして事業着手する。

エアウォーター提案の外観イメージ

 水素モデル街区と位置付ける旧中央体育館跡地(中央区大通東5・6丁目)で、燃料電池(FC)バスやFCトラックなど大型の燃料電池車(FCV)に対応する定置式水素ステーションを整備する。同社は1371m²の敷地に水素圧縮や充塡(じゅうてん)の設備、事務所などの設置を提案。建物は全て平屋で、延べ282m²を想定する。

 経済産業省のFCV向け水素供給設備設置補助を活用する見通し。総事業費は5億―6億円程度とみられる。

 同社は札幌市豊平区月寒、室蘭市、鹿追町で水素ステーションを整備した実績がある。今回の事業について広報では「道内で手掛けてきた技術やノウハウを活用し、水素社会の実現を目指す札幌市の力になりたい」と意気込みを示した。

 市は将来的に水素ステーション南側で、水素利用のショーケース機能を備えた集客交流施設を整備する計画。当初は一体整備を目指したが、資材高騰などを考慮して今回の先行整備を決めた。

 水素モデル街区は2022年11月に選定された「脱炭素先行地域」の取り組みの1つで、水素利活用を目指す市にとって重要拠点となる。


関連キーワード: エネルギー さっぽろ圏

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • オノデラ
  • 日本仮設
  • 川崎建設

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,408)
函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (1,234)
アルファコート、北見駅前にホテル新築 「JRイン」...
2024年04月16日 (1,165)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,121)
函館開建が国道5号の常盤川交差部に橋梁新設の可能性...
2024年04月17日 (782)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。