ソーラー発電×電動バイクでシステム構築
日本仮設(本社・札幌)は、ソーラー発電対応の充電池を搭載するオフロード電動バイク「FUTURE META(フィーチャーメタ)」と自社開発の太陽光発電装置「ひまわりⅡ」を組み合わせたレンタルシステム「ノリノリくん」を構築し、リース・販売を開始した。工事現場での移動時間を短縮し、太陽光発電を用いることで二酸化炭素(CO₂)削減に貢献。北海道開発局などが推進する北海道インフラゼロカーボン試行工事での需要を見込む。
Future(本店・東京)が開発した電動バイクに、「ひまわりⅡ」やソーラーパネル付きバイクポートといった自社の太陽光発電製品をセット装備したレンタルシステム。
折り畳み式のFUTURE METAは電動バイク、アシスト自転車、自転車の3モードを選択可能。ファットタイヤを装備するオフロード仕様で、凹凸や砂利敷きの多い工事現場でも安定した走行を確保する。
フル充電は約5時間、航続距離は電動バイクモードで60km。普通自動車免許で公道走行が可能。走行距離を入力し、CO₂削減量を算出するシートを利用することで、インフラカーボン試行工事への根拠資料に活用できる。
バイクは、Future社の道内販売代理店である宮田自動車商会(本社・札幌)から日本仮設が購入。道内への初出荷は4月末、商品納入は5月末を予定する。
日本仮設新事業推進部開発センターの住田幸伸次長は「広い現場での移動や荷物運搬に適し、5台の契約が決まっている」と説明。その上で「脱炭素化を図る新たなモビリティーの導入は、道内建設業界が率先するカーボンニュートラルにも貢献するほか、若者が建設業に興味を持つ要素として活用できる」と期待を寄せている。