国道237号占冠村内、早期着工目指す
旭川開建は、占冠村にある国道237号の湯の沢橋架け換えに向けて、夏に詳細設計を簡易公募型で入札する。老朽劣化した現橋を更新するもの。年度内に架け換え方式や橋梁形式、延長などを固めて、2024年度以降に早期着工を目指す考えだ。
湯の沢橋は橋長50.8m、幅員7.5mの4径間単純RCT橋で、下部は逆T式橋台2台と壁式橋脚3基で構成する。占冠村市街地から北側約8km、湯の沢温泉近くの鵡川水系パンケシュル川に1962年に架設された。
供用開始から60年以上が経過し、中性化による鉄筋の腐食、凍害によるコンクリートの剥離などで桁の損傷が著しい。22年3月に開かれた有識者による検討会議では、橋梁上部が耐力不足のため早急な対策が必要とし、架け換えを妥当とする結論が出された。
総事業費は30億円。22年度は中央コンサルタンツに予備設計を委託し、概略を検討している。23年度当初予算では測量設計費として9500万円を措置し、第2四半期(7―9月)に詳細設計や用地測量を発注する予定だ。