牛朱別川へ151mの鋼橋 25年度にも着工
旭川市は3・3・20永山東光線に新設する橋梁の詳細設計を近く一般競争公告し、月内に入札する。橋梁(仮称・豊星橋)は2025年度にも着工し、31年度までの7カ年で完成させるスケジュールを想定している。道路の拡幅・取り付けは27年度以降の着工を見込んでいる。
同路線は、永山町9丁目を走る道道鷹栖東神楽線を起点に環状1号線、JR石北本線との交差を経て市内中心部に至る街路。15年度に踏切前後の第1工区1.04kmを旭川建管が事業化し、22年度末には西側に続く第2工区1.43kmを事業化した。
第2工区の着手に合わせて、市は牛朱別川右岸の新星町4丁目付近から南側に分岐して、豊岡地区を走る神居旭山通(動物園通)に交差する550m区間の新設・拡幅を22年度末に事業化した。牛朱別川横断部には橋長151mの鋼橋(豊星橋)を新たに架設することで、永山地区と豊岡・東光地区のアクセスを向上させるほか、永山東光線が接続する環状通や国道39号の混雑解消にも寄与させる。
上部は4径間連続鋼箱桁、下部は橋台2基と橋脚3基で構成。4車線で車道幅員17m、両側歩道閣4m、両側高欄各0.5mの全幅26mで計画している。
右岸の新星町側は橋との高低差を埋める道路延長が確保できないため、道の施工区間側を盛り土と擁壁でかさ上げして取り付ける。左岸の豊岡側は緩やかな勾配をつけて9条通に交差させ、2車線の道路を4車線に広げる。コンクリート擁壁や擁壁両側に入る副道も含めると、最大49.5mとなる箇所もある。
道路や構造物の予備設計はアサヒ建設コンサルタント、ドーコン・富士建設コンサル共同体で作成。予備設計の作成から10年間以上経過したため、22年度にはアサヒ建設コンサルタント・フジ土木設計共同体で修正設計もしている。
23年度は橋梁詳細設計を進めて、詳細な構造や工事費を算定する。取り付け道路や現道拡幅の設計は24年度を予定している。工事は橋梁架設を25―31年度、道路拡幅・取り付け道路整備を27―32年度に実施するスケジュールを立てているが、予算配分や道側の工事進捗次第で変動する可能性もあるとしている。