帯広市は、おびひろ動物園キリン舎改築を主体、機械、電気の3分割で一般競争入札する。規模はRC造、2階、延べ約600m²で、屋内展示スペースを新設する。工事費は5億4132万円で、12日に開会した定例市議会で一般会計補正予算案に計上。繰り越し明許費設定する。9月に着工し、完成は2024年秋を目指す。
動物園で22年6月にアミメキリンの赤ちゃんが誕生。母親は繁殖のため東京都の多摩動物公園から帯広に来たが、同公園は飼育頭数の問題で親子を受け入れられず、おびひろ動物園が飼育を続ける。
現在のキリン舎は1971年にCB造、平屋、延べ79m²の規模で建設。老朽化に加え、父母子の3頭が暮らすには狭い。子育てが終わると母子の部屋を分ける必要もあるため改築を計画した。
新たなキリン舎はホッキョクグマ舎に隣接するスペースを活用する。実施設計はドーコンが担当した。
稲葉利行園長は「子キリンの成長に間に合うよう建設する。親子3頭が広く快適な新居で暮らし、生き生きとした姿を来園者に間近で観察してほしい」と期待する。