クサンル川総合流域防災 ボックスカルバートで9.5m
稚内建管は、2007年度から進めているクサンル川総合流域防災(稚内市)で、7月上旬に大黒3号通1号橋の架け換えを一般競争公告する計画だ。水害の頻発する河道を掘削し護岸整備する事業で、これまでに500mの整備が完了。全体の事業費は63億円で、建管は31年度の完了を目指している。
クサンル川はJR南稚内駅の南東約4kmに位置し、市街地を流下して宗谷湾に注ぐ流域面積4.9m²、延長4kmの河川。中流域の丘陵地から下流域の平地にかけて住宅地が広がり、国道40号やJR宗谷本線が横断する。
河口周辺に水産加工場や商業施設が立ち並び、流下能力が不足していることや、11年から4回出水被害が発生するなど、頻繁に被災することから整備を進めることとした。
事業区域は下流域から1050mの区間。河道掘削することで川幅を6.7mに広げるとともに、護岸整備や橋梁の架け換えに取り組む。
稚内市立図書館付近の大黒3号通1号橋では、延長9.5mのボックスカルバートを整備。8月下旬の入札を見込む。
23年度は大黒3丁目近くの護岸整備46mも着手。8月3日の入札を予定している。