中山間地域総合整備型別海第1地区の2024年度採択を目指す
根室振興局農村は、中山間地域総合整備型別海第1地区の2024年度採択を目指している。別海町内で営農用水施設の電気計装更新などに取り組む計画だ。
大規模酪農が営まれている町内の営農用水施設整備は、1973年度に農用地開発公団事業としてスタートし、82年度に完了した。このうち電気計装は97年度から2000年度にかけての道営農村総合整備で更新を進めたが、それから25年近く経過。設備が劣化し、2度目の更新時期に差し掛かった。
対象となる施設は管理センター1カ所、浄水場3カ所、配水池8カ所、量水器18カ所。配水エリアは別海町内だが、上流部の一部施設は標茶町内に立地する。これらの電気計装を更新し、営農用水施設の長寿命化と安定供給を図る。
このほか上春別市街にある車道幅員4m、造成幅員5mの未舗装集落道は小学校や地域センターへのアクセスルートになっていて住民生活に欠かせないことから、車道幅員を変えず造成幅員6mの舗装道路に改良する。
電気計装更新に7億2855万円、集落道整備に3145万円を見込み、用地費や測量試験費を含む総事業費は8億1000万円、事業期間は4カ年と想定している。
単年度の調査計画地区として、5月に実施計画別海第1地区設計1を発注。北海道農業建設コンサルタントが税抜き1278万円で落札した。