旭川市水道局は、下水処理センターボイラ設備改築の実施設計に着手した。汚泥の消化処理に用いている加温用ボイラ2基を更新するもので、2025年度から4カ年の施工を予定。工事費は1基当たり約2億円を見込んでいる。
神居町忠和287にある下水処理センターは1981年に稼働開始。設備の老朽化が進んでいることから、発電機の更新、耐震化など長寿命化・防災対策の検討を進めている。
管理本館のある敷地から道道旭川多度志線を挟み南側には汚泥の消化タンクがある。下水から取り除いた汚泥をボイラの蒸気で温めて消化ガスを取り出し、脱水後に焼却処理をしている。この加温処理に用いる貫流の重油ボイラ2基を更新する。
現施設の蒸気排出量は1基が6000kg/h、もう1基が4000kg/hとなっていて、これをベースに設計を詰める。発生した消化ガスを燃料として、汚泥の加温に再利用する仕組みは維持する。実施設計は日水コンで進めている。
汚泥処理は常時継続する必要があるため、1基ずつ更新する計画。25―26年度、27―28年度の2期に分けて工事を進めることにしている。