宗谷総合局農村振興課は、公共牧場樺岡第2地区(稚内市)について2024年度に着工する計画だ。草地の整備改良を施すほか、家畜の保護施設を整備し保育牛・育成牛の増加に対応する。事業費は23億円を見込んでいる。
稚内市郊外の樺岡第2地区は道道稚内幌延線や声問川周辺に立地する。涼しい気候を生かし酪農を主体とする農業が営まれている。
市内の酪農は近年、経営法人化や飼育施設増改築など規模拡大が進み、育成牛や保育牛の預託希望が増加。現状の施設では受け入れ頭数が限界に近づくことや、草地のぬかるみが進行し飼料の品質低下などが発生していることから、21年度に調査地に設定。23年度に新規採択された。
草地287haの整備改良を施すほか、牛舎2棟を新設。保育牛50頭、育成牛200頭を保護できる施設を整える。
乾草ロールを補完する乾草舎1棟や雑用水施設2カ所、排せつ物処理施設1棟、放牧馴致施設1カ所、牧場用機械11台を整備する。
23年度は調査設計に着手。事業完了は28年度を予定している。