■ラピダス社長 小池淳義氏
会社を立ち上げて1周年を迎えた。200人を超える優秀な社員が集まっている。このうち半導体の経験があるベテランエンジニアが60人以上働いていて、IBMと一体となって進めている。今後、世界中の優秀な人が集まると同時に、道内で学んだ人もプロジェクトに参加してもらいたい。
工場については、鹿島を中心とする工事事業者が前例にないスピードで立ち上げている。安全はもちろん、地元の協力、支援がないと実現しない。自然をきちんと守りながら進める。
■ラピダス会長 東哲郎氏
今日参加しているサプライヤーやimecなど研究開発組織は世界最先端の技術を担っていて、ラピダスと一緒にやっていく。国内外の企業や顧客との連携が、この会社が成功する最大の力になる。2025年春の試作ライン稼働は大変な作業だが、実現可能なターゲットだ。
工場は最先端の技術だけでなく、地球環境にやさしい新しいタイプの工場、まちづくりを目指す。われわれを引き継ぐ世代が夢を持って明るく活躍できる場を形成したい。
デジタル社会が全世界、全産業を変える時代に突入する中で、北海道が世界に貢献する地域として注目されることになる。
■北海道知事 鈴木直道氏
未来の豊かな暮らし、経済の発展に不可欠な次世代半導体を、千歳から世界に届ける壮大なプロジェクトに強い共感を覚える。パートナーとして一緒に挑戦したい。
25年のパイロットライン、27年の量産開始のスケジュールの達成を最優先に、必要なインフラ整備や人材育成など、国、千歳市、経済団体と連携しながら取り組む。
データセンターパークの推進、地域産業のデジタル化、新技術の社会実装などを通じてデジタルの好循環を生み出したい。
■千歳市長 横田隆一氏
経済安全保障に関わる事業であると同時に地元千歳市としても意義のある事業。9月1日が次の新しい未来をつくる転換点となる。市長として最大のミッションだと認識している。この事業の着実な完遂へ総力を挙げ取り組む。
本市は豊かな自然環境に恵まれ、空と陸の交通アクセスが良い。特性を最大限生かし、まちづくりを進めたい。市としても人口増加、経済振興、教育高度化などの波及効果が期待できる。まちの将来ビジョンをしっかりと描きたい。