産業や雇用機会創出に期待
ラピダスの工場着工を受け、道内経済人や首長から歓迎の声が上がっている。
北海道建設業協会の岩田圭剛会長は「いよいよ着手の運びとなった。関連産業の道内進出や道内企業との取引など、北海道の新たな産業や雇用機会の創出が期待される」とコメント。「北海道バレー構想が円滑に進むよう、道建協も北海道経済界の一員として協力したい」と述べる。地元、千歳建設業協会の前田浩志会長は「期待を寄せている。タイトな工期なので、スムーズに施工が進むことを望む」と話した。
北洋銀行の安田光春頭取は「進出決定から約半年という短期間で起工式を迎えられたことに敬意を表したい」とし、「本道の産業構造変革に繋がる千載一遇のチャンス。道内全体に効果がもたらされることを大いに期待する」と表明した。
周辺地域からも視線が集まる。江別市の後藤好人市長は「人と物の動きによって、江別市に新たな役割ができる。インターチェンジ周辺未利用地の利活用で、千歳で吸収しきれない人や物の流れがこちらに来るようにしたい」と話した。
厚真町の宮坂尚市朗町長は「工場から近いアドバンテージを生かす。宅地や企業誘致に向け積極的にアピールする」と意気込む。白老町の大塩英男町長は「経済効果は絶対にある。工場従業員誘致など幅広い取り組みを展開したい」とした。
恵庭商工会議所の土谷秀樹会頭は「詳細はまだ見えないが、隣り合う恵庭だけでなく札幌を含めた一帯にプラスの影響があるのでは」と指摘。苫小牧商工会議所の宮本知治会頭は「苫東への企業進出も聞こえてきた。さまざまな分野での波及効果に期待したい」と話す。