北海道建設業協会がことしの創立100周年を記念して発行準備を進めている、北海道建設業将来ビジョンの策定ワーキンググループ(WG)は13日、札幌市内の北海道建設会館で第7回会合を開いた。第4章の「健全な建設業とするために望むこと」に第6節として「建設業の生産性向上」を追記。第6章で「これからの100年へのメッセージ」を新設する方針を決めた。
将来ビジョンは、道内の地域建設業が次の1世紀を歩む指針となるよう第1章から第5章までの構成で内容を協議している。5月の定時総会で最終報告する。
この日のWGでは、第4章の第1節「将来を見通すことのできる適正な公共投資政策」、第2節「地域と業態の特徴を踏まえた政策」、第3節「人材育成」、第4節「人材の確保」、第5節「女性の登用」に、第6節「建設業の生産性向上」を追加することにした。
担い手の確保が難しくなる中、①新技術を活用した工期短縮や省力化施工②PC化や情報化施工、BIMを生産性向上のツールとし、「地域建設業での普及を図る」との方針を示した。
さらに第6章として「これからの100年へのメッセージ」を新設し、本道の発展を支援する内容を盛り込む。建設業の役割である社会資本の高度化や維持管理、災害対応と地域の雇用を守り、付加価値を高め、不特定多数にストック効果をもたらす公益企業の存在であることを提言する。
また、町村長と商工会長の計27人から聞き取っている人口減少の影響と地域の課題に関するインタビューは、ほぼ全文を収録し、将来ビジョンの巻末に掲載する。
次回3月14日に開く第8回会合が最後となる。