北海道開発局は22日付で、2015年度ゼロ国債の発注見通し(工事情報)を公表した。全道10開建の工事件数は398件。うち一般土木は273件で、A等級が21件、A・B等級が59件、B等級が112件など。A、A・B、Bの各等級の3割程度で施工計画重視型を試行する考え。各開建では22日から順次公告を開始する。(工事情報は22日付け本紙および当サイトのデータバンクに掲載しています)
15年度補正予算の成立に伴い各開建は、ゼロ国債の工事概要や対象等級などを記した発注見通しをホームページで公表した。事業別の件数は、道路が274件(うち一般土木182件)で最も多く、次いで河川の64件(同39件)、港湾19件(同19件)、漁港18(同16件)、農業18件(同14件)、空港5件(同3件)。道路と河川で大半を占める。
道路は、函館の函館新外環状道路や函館江差道、旭川の旭川十勝道路、道縦貫道士別剣淵―名寄間、室蘭の日高道、釧路の道横断道阿寒IC以東、帯広の道横断道陸別町内、網走の道横断道訓子府―北見間、旭川紋別道丸瀬布―瀬戸瀬間の高規格幹線道路の舗装や一般土木工事が多い。河川は札幌開建の千歳川遊水地整備や帯広の十勝川河川改修などが多くを占める。
一般土木のA等級を見ると、札幌12件、函館、旭川、釧路が各2件、小樽、室蘭、帯広が各1件を予定している。
一般土木以外の件数は、舗装がA等級27件、A・B等級9件、B等級18件の計54件、維持が48件。このほか、電気が旭川と網走で各3件、帯広で2件、造園が釧路で3件、機械装置が函館、旭川、室蘭で各1件、建築が旭川と網走で各1件、鋼橋上部が室蘭と帯広で各1件、しゅんせつが函館と留萌で各1件、PSコンクリートが室蘭、釧路、網走で各1件となっている。
補正関連の発注見通しは今後、追加補正分の翌債工事が公表される予定だ。