美瑛町が新規就農研修生用宿泊施設を整備へ-17年度に

2016年03月04日 19時25分

 美瑛町は、新規就農を目指す研修生用宿泊施設と、トマトの栽培管理を学ぶためのハウス整備を計画している。宿泊施設はことし3月に閉校となる美進小校舎を改修して利用。ハウスの設置場所は検討中だか、美進小付近を考えている。総事業費は3億円程度を試算し、2016年度は実施設計に着手。17年度単年度で整備し、18年度の供用開始を目指す。

 美瑛町では近年、トマト栽培を中心に新規就農者が増加傾向にある。町内で就農する場合、地元農家などで2年間研修を受ける仕組みとなっているが、町内の公住は空きがない状況で、研修生に住宅を安定供給できるよう専用の宿泊施設を設けることにした。研修生が自主的にトマトの栽培管理を学ぶことができるハウス8棟(1棟当たり約500m²)も併せて設置する。

 下宇莫別朝日にある美進小の現校舎はRC造、2階、延べ1224m²で、1階は704m²、2階は520m²。1LDKから3LDKタイプまでの9部屋を用意するほか、多目的室や管理室も配置する計画となっている。体育館(S造、平屋、延べ760m²)については、農機具庫として活用することを視野に入れている。

 校舎は内部改修とそれに伴う電気、給排水工事がメーン。建物は新耐震基準のため耐震補強は施さない予定だ。

 15年度は宿泊施設の整備手法や建設地などを検討する基本設計を進め、校舎改修に向けた実施設計費851万1000円を16年度予算案に盛り込んだ。

 実施設計は年度明け早々に指名し、4月下旬に入札したい考えだ。


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