札幌市財政局の第3四半期末(4―12月)の業者別受注実績が本紙集計でまとまった。工事の受注総額は614億7912万円で、前年度同期より85億8244万円、12.2%少ない。
同局が公表した開札結果を基に、各社の落札・決定額を税抜き契約ベースで集約。債務負担行為など過年度発注分の16年度支出は加算していない。共同体は出資比率に応じて配分した。
工事の受注業者数は、28者減の466者にとどまる。このうち、市内業者は13者減の432者が49億8220万円減、8.1%減となる563億5906万円を獲得。シェアは4.1ポイント拡大し、91.7%を占めた。
首位は上半期(4―9月)から丸竹竹田組が維持しているが、第3四半期(10―12月)に円山動物園仮称・ゾウ舎新築主体を18億3300万円で落札した岩倉建設が2位に入った。北土建設は8・6・3西2丁目地下歩道新設4工区を2億2660万円で射止め、6位から5位に浮上した。
一方、委託の受注総額は29億5434万円で、29.1%、6億6634万円の増額。業者数は5者増の192者。このうち市内業者は4者増の178者。10.9%増、金額にして2億3400万円増となる23億7694万円を落札した。ただし、シェアは13.2ポイント減となる80.5%。
上位10者を見ると東京に本社を構える4者が3―6者に並ぶ。前年度同期の道外業者は10位の1社のみだったため、市内業者のシェア減少につながった。
上半期に2位だったアリヤス設計コンサルタントが、樽川橋ほか1橋耐震補強実施設計で500万円余りを追加して首位に立った。上半期6位だった日水コンが茨戸水再生プラザ自家発電設備改築実施設計を1297万円で落札し、4位に浮上している。