2016年の札幌市内建築確認件数がまとまった。住宅戸数の総計は過去10年間で最多だった07年に次いで多く、1万9699戸。2年連続でプラスとなり、前年比では16.9%増えている。全区分で1―2割程度増加しているが、中でもマンション等と木造アパート等の伸びが全体を押し上げた。
札幌市都市局建築指導部で集計した毎月の速報値をまとめたもの。住宅・非住宅の合計は7688件で前年比11.7%増、住宅件数も13.6%上回る6226件だった。
住宅戸数のうち、最も伸びたのはマンション等で、20.0%増の1万1535戸を記録した。1万戸を超えたのは、07年の1万306戸以来。木造アパート等は17.2%増の2932戸となっている。一般個人住宅も13.1%増の5232戸。年間を通じて公的住宅の申請はなかった。
マンション等の月別推移を見ると、出だしの1月は28.5%減の406戸と鈍かったものの、2月から10月にかけてはプラスが続いた。このうち前年からの伸び率が最も高かったのは3月で、2・1倍となる1492戸に達した。8月は55.7%増の1454戸、4月は27.5%増の1224戸などと続いている。
件数はマンション等が18.0%増の557件、木造アパート等が14.4%増の437件となっている。
総件数から住宅件数を差し引いた商業や店舗などの非住宅は1462件で、4.6%増加。工作物や昇降機を除外すると1.6%増の820件だった。
一方、12月単月に限ると、住宅・非住宅は合わせて前年同月比25.6%減となる552件、住宅総数も27.8%減の433件、24.4%減の1263戸にとどまる。
このうち木造アパート等は、戸数が14.6%増の259戸と住宅の指標で唯一増加したものの、件数は8.8%減の31件。マンション等は、34件、636戸で、件数が34.6%、戸数が31.7%いずれも減少。一般個人住宅は28.4%減の368戸という状況だ。
商業や店舗などの非住宅は16.2%減の119件、工作物や昇降機を除外すると37.9%減の54件だった。
これらは速報値のため、次回公表時には変更されている可能性がある。