道水産林務部は、道産CLT(直交集成板)利用拡大に向けた推進方針案をまとめた。カラマツやトドマツなど道産CLTの需要創出と生産体制を整えて、ホテルや4階建て以上の共同住宅などの利用拡大を図る。
CLTは、複数の板を直交するように重ねて接着するパネル。従来の集成板に比べて非常に強く、RCの代わりに使うことができる。政府は2016年4月にスギ材が対象のCLT新設計基準を施行。これにより全国で主要構造部材の生産加工場の整備が進んでいる。
方針では、国によるカラマツ・トドマツのCLT設計基準の施行を目指し、16年度から10年間を計画期間に設定。16年から5年間は需要創出期に設定し、技術者の育成や公共建築物での利用促進を図り、加工場の生産体制整備も同時に進める。
21年から5年間は需要拡大期とし、流通体制の検討や生産性を向上させ、民間施設や道外での利用に向け普及・PRを促進。これらの取り組みで26年には道産CLT生産量5万m³を目指す。
方針案は3月末に策定する予定。