商用車のほか、重機やトラックなどに多く使われる軽油の道内販売量が、2016年度に215万7300万㌔㍑と前年度実績を3%上回った。前年度より増えたのは油圧ショベルなど特定特殊自動車(オフロード車)の排出ガス規制が浸透し始めた12年度以来。しかし13年度まで続いた230万㌔㍑の水準には及ばず、需要減少の状況には変わりがない。施設や工場などで使われるA重油の販売量は108万2000㌔㍑で3%ダウンした。
北海道経済産業局のまとめ。16年度の道内石油製品販売量は1246万6200㌔㍑で前年度比3%減。うちガソリンは226万5200㌔㍑で0.3%増と、おおむね横ばいだっだ。
軽油は4年ぶりにプラスへ転じた。乗用車や建設機械、ダンプなど一般用途は減少傾向のままだが、農業や林業、鉱物などの採掘業で使う免税軽油分が伸びたとみられる。
実際、道が乗用車や建機などのユーザーから徴収する軽油引取税の調定額(収入予定額)を見ると、16年度は574億585万円で前年度より40億円、数量換算では12万4600㌔㍑ほど下回った。
重油は総じて減少傾向のままにある。A、B、C重油を合わせた重油販売量は16年度で326万8800㌔㍑と8%減少した。
うち病院の給湯・暖房や食品工場の加熱などボイラ燃料に使われるA重油は110万㌔㍑を割り込んだ。ここ最近は原油相場の軟化など下支え要因があったものの、LNGを中心とした燃料転換の波は止まることなく進んでいる。
一方、17年3月末の石油製品在庫量は、ガソリンが9万7600㌔㍑で前年同月比4%減少した。軽油は6万6400㌔㍑で15%、A重油は6万1800㌔㍑で4%少なかった。灯油は15万7500㌔㍑で3%下回った。