留萌市が留萌ー増毛間の旧鉄道施設活用へ近く調査着手

2017年06月27日 19時24分

 留萌市は、JR北海道からの譲渡を想定している留萌線留萌―増毛間約8㌔で、橋梁やトンネル、線路など鉄道施設の利活用に向けた調査に近く着手する。調査業務は7月18日に予定価格5899万円(税抜き)で入札する予定。軌道施設跡地は増毛町からの送水管新設候補地になっているほか、船場公園と副港、留萌港を結ぶ新たな交通体系創出が期待されており、鉄路廃止後のまちづくりに大きく影響する事業が始まる。本年度中に優先順位を付け、早ければ2018年度から着工する。

 調査区間内にある主な鉄道施設を見ると、軌道が7・99㌔、橋梁20基、トンネル1カ所、土留めなどの土木構造物51カ所、駅舎と停車場が2カ所ある。

 このうち橋梁は、軌道施設跡地が増毛町にある新信砂浄水場からの送水管新設地になった場合、水道添架管として利用できる14基を保存し、6基は安全管理の面から撤去する方針。

 撤去を予定しているのは、第10留萌川橋(橋長45・72m、デックガーダー桁)、オタロマセタベツ川橋(橋長11・8m、アーチ桁)、鬼鹿街道架道橋(橋長6・1m、デックガーダー桁)。残り3橋は5m未満の小橋となっている。

 1905年に架橋された第10留萌川橋は、留萌駅に近く独特の風貌からランドマーク的存在として保存を求める意見もあるため、慎重に判断していく。

 このほか、軌道は撤去、トンネルは補強、土木構造物は必要に応じて補強で対応。JR北海道が先行して撤去した明元町のこ道橋跡地2カ所では市道の交差点改良と線形改良を計画している。


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