アスファルト工場の第2土曜休日、工事本格化で71%に低下

2017年07月25日 06時16分

 北海道アスファルト合材協会は、会員工場を対象にことし4月から推進している第2土曜日の休日運動について、6月までの実施状況を調査した。達成率は4月97%、5月82%、6月71%と工事が本格化するにつれてダウン。雨の日が多かったことから工期不足に陥り、その対応で工場を開けざるを得なかったケースも少なくなかったようだ。秋口の合材需要のピークを前に、同協会では現状の実施水準に危機感を募らせており、「何とか年間70%台の達成率は確保したい」と協力を呼び掛けている。

 全道の合材工場106基を対象にアンケートを実施した。回答率は4―6月で平均98%だった。

 回答者のうち、6月の第2土曜日に閉所した工場は71%だった。運動のスタートした4月は97%だったため、3カ月間で26ポイント低下したことになる。

 閉所できなかった理由としては「社内工事物件への対応」が17%で最多。得意先の物件対応は8%、緊急出荷の依頼対応も1%あった。出荷以外で出勤するケースも6月は11%あり、その半分近くが機械修理に時間を当てていた。

 ユーザーとなる道路工事会社の反応として、6月は「理解してくれている」が67%と最多。逆に「理解してくれない」は25%だった。4―6月の推移を見ると、工事が本格化するにつれて理解の度合いは少しずつ低下している。

 同協会では「自社の請け負い工事への対応が休みを取れない一要因となっており、同じ会社でも工場側の生産部門と舗装を担う施工部門で温度差が生じている」と分析している。

 同協会の沢口二朗会長は「若手従事者の確保という、業界の将来に関わる大切な運動。企業のトップなどが率先し、社内で第2土曜日を休める環境を促してほしい」と話している。


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