オホーツク二建会(鴨下辰哉会長)は6日、北見工高で建設科1年生36人に対して建設基礎講話授業を開いた。生徒に建設業の分業制や待遇などを教え、自身の適切な職種を進路として考えるよう促した。
同校建設科は2年生に進級する際、建築と土木のどちらかをコース選択することから、進路選択の参考にしてもらうために毎年実施。これまで2時限枠だったが、同校から好評だったため3時限に拡張した。
はじめに渡辺忍事業委員長が、「ダムから蛇口までをつないで水を飲めるようにするのも建設業。災害対応や除雪など町を守るのも大切な役割」と説明。
また、型枠工や鉄筋工といった職人から施工監理者までそれぞれ仕事が異なることを説明し、「何のプロになりたいのかを今から考えておけば、やりたい仕事に近づくことができる」とアドバイスした。
2時限目には窪田憲俊副会長が業界の給与や休暇について話し、労務単価の上昇や週休2日制の取り組みなど長く働ける環境が整いつつあることをアピール。3時限目にはマシュマロとパスタを使ってタワーを作るマシュマロチャレンジで、チームワークと発想を磨いた。
飯田耕一郎校長は「建設業界には多くの卒業生を受け入れてもらっている。意識を高める機会をもらえてありがたい」と話していた。