札幌市教委 啓北商高と再編で
札幌市教育委員会の桧田英樹教育長は21日、市立高校改革に関し、南区の札幌藻岩高と札幌啓北商高を発展的に再編して2027年春に新設校を開校する方針を示した。藻岩高敷地内での施設新設を視野に、23年度にも基本設計に着手したい考え。22年度は関係者による具体的な議論に入る見通しだ。
同日の市議会本会議代表質問で、小竹ともこ氏(自民党)への質問に答えた。
桧田教育長は市立高校改革について「これまで築いてきた魅力や特色を維持・発展させるためには一定の学校規模を確保し、より時代に即した教育環境・内容を提供する必要がある」との認識を示した。
その上で、中学卒業者数の推移を踏まえ、両高を再編する方針を表明した。
南区川沿3条2丁目1の1にある藻岩高の現校舎は1974年、石山1条2丁目15の1の啓北商高の現校舎は80年にそれぞれ完成。新設校では、藻岩高が進める先進的な地域探求活動や啓北商高の実践的な職業人材育成プログラムなど両校の実績や特色を生かした教育内容を目指している。
今後、新型コロナウイルスの感染状況を見ながら、関係者による具体的な協議を進める見通し。22年度に新設校の概要を固めるなど具体化を図り、23年度の基本設計着手も視野に入れている。
市教委によると、全日制の市立高校の再編は初めてとなる。
再編後の啓北商高に関しては内部活用や解体、売却も視野に今後の活用方法を検討する方針だ。