旭川市と周辺エリアにおける観光振興を目的とした大雪カムイミンタラDMOの設立総会が17日、旭川トーヨーホテルで開かれた。理事長には西川将人旭川市長を選出。今後は、観光庁が登録主体となる日本版DMO(観光地域づくりを主導する法人・団体)への登録に向けて準備を進めるほか、基本計画やアクションプランの策定にも取り組む考えだ。
大雪山国立公園の近隣エリアのブランド形成や観光関連産業の振興、地域経済活性化が設立の狙い。滞在観光エリアとしての認知度向上やリピーター獲得なども目指す。
構成メンバーは自治体関連が旭川、鷹栖、東神楽、比布、愛別、上川、東川の1市6町。当初は当麻町も入る予定だったが、赤字の際のリスク分担に不安があるとして不参加となった。観光団体関連は、当麻町観光協会を含む1市7町の観光協会が参画する。
初年度となる2017年度の事業計画には、DMO基本計画やアクションプログラム策定のほか、観光庁が募集するスノーリゾート地域のモデル事業への申請などを盛り込んだ。11月30日には旭川市内で設立記念フォーラムと観光関連業のビジネスマッチングイベントの開催を予定している。
役員には西川理事長のほか、専務理事に旭川市経済観光部の林良和観光・イベント担当部長を選任。西川理事長は「地域の観光振興をけん引する組織を目指して努力する」と抱負を述べた。