道路現場見て土木の道志す
中学1年の時、道路や橋を造っている現場を見て、「一生懸命がんばっていた。自分もこんな造る仕事ができたら」と、土木の道への思いが芽生えた。
帯広工高環境土木科に進学。修学旅行で東京に行った際、高速道路の現場を見学した。担当者と対話した時、「威厳があって、すごい貫禄だった。これだけ大きな現場をまとめるには、必要な資質。自分もなりたい」と思いをさらに強くした。
卒業後は札幌に出て、大きな工事をやってみたいと思ったが、1人暮らしに不安もあった。先生に相談すると、独身寮などを完備する丸彦渡辺建設(本社・札幌)を勧められた。
昨年夏、同社を訪問。「見学なので、どちらかというと、私たちはお客さんなのに、やさしいだけでなく、きちんとした指導もあった。しっかりしている会社」との印象が背中を押した。
札幌支店土木部工事グループに配属されて日が浅いため、パソコンと向き合う毎日だが、気軽に話し掛けてくれる気さくな人が多く、すぐになじんだという。
初任給は「ゴールデンウイークに実家に帰省して、家族にご飯をごちそうしてあげた」そう。
「5年後、10年後には、新入社員に、こういう人になりたいと思ってもらえるような人間になりたい」と笑顔で語る。
(2016年5月10日掲載)