「駅前に医療機関誘致も」 北斗市の池田新市長が会見

2018年02月21日 10時00分

 北斗市の池田達雄市長は19日、就任後初の定例記者会見を開いた。就任の抱負を述べたほか、2018年度当初予算案を説明。当初予算案では、故・高谷寿峰前市長が注力していた新函館北斗駅前の企業誘致について、医療機関誘致を働き掛ける考えを示した。

 高谷前市長の急逝に伴う市長選に立候補し、1月28日の投開票で就任が決まった池田市長は「20年間議員を務め、このうち7年間は議長の重責を担った。議員時代や選挙中には多くの市民から貴重な意見や要望を頂いた。市民目線に立ち、市民による市民のためのまちづくりが基本理念」と所信を表明。「それぞれの地域が元気にならないと北斗市全体も元気にならない。庁舎や各支所が拠点となり、市民と協働のまちづくりを一層推進したい」と意気込みを見せた。

抱負を述べる池田市長

 18年度予算案の説明では、高谷前市長の「最大の懸案事項」とする新函館北斗駅周辺への企業誘致を引き継ぎ、力を入れると説明。現状では5・3haのうち54.9%で土地利用が進み、ホテル新設や郵便局の移転計画もある。

 池田市長は「旭川駅前には透析ができる病院がある。新駅は青森や函館、今後は札幌市との交通結節点にもなることが利点。特殊治療ができる病院があれば、駅の優位性が図られる。医療機関を望む患者は潜在的にいると思う」と述べ、今後は医療機関誘致に向けて地元医師会に働き掛けていく考えを示した。

 このほか、重点的に取り組む施策として「キミとボクとホクト」と銘打った移住・定住促進事業を拡充。SNS、JRタワーや東京駅のデジタルサイネージなどを活用してPR動画の拡散を図る。また、介護福祉分野の人材不足解消と移住促進のため、従事者や学生を対象に市内の事業者と合同で、8月ごろに介護福祉職就業移住説明会を東京で開く方針も明らかにした。


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