「インフラ映えを探せ!」。北海道科学大が新入生の授業の一環として取り組んでいる、札幌市内中心部を対象とした視察研修が10日行われた。女子4人を含む学生41人が参加。10班に分かれて社会基盤施設を巡り、写真撮影をした。
工学部都市環境学科の学生を対象に2010年から実施している。ことしは、風景と公共施設が融合した写真映えするスポットを探し、「インスタ映え」ならぬ「インフラ映え」を目指した。
学生は、創成橋を起点に赤れんが庁舎や地下歩行空間、札幌駅バスターミナル周辺などを巡った。
細川和彦准教授は「まちを歩いて社会基盤を見つけ、観光面や防災面で市民生活にどのように役立っているかを感じ取ってほしい」と意図を説明。「身近な施設・設備に自分たちが携わるということを認識し、学びのモチベーションにしてほしい」と期待を寄せた。
岩手県出身の女子学生、伊藤瑞希さんは「思ったより、まちなかに電信柱がなくて驚いた」と新たな発見をした。東日本大震災を経験し、「大学では水環境の防災を学びたい」と意欲を見せる。
田巻瑠さんは、測量士を目指して深川西高から都市環境学科に入学。「生活に役立つ公共施設を見つけて研究したい」と意気込み、積極的に〝絵になる〟スポットを探した。