国土交通省は、技能を映像で学ぶことができる、建設技能トレーニングプログラム(建トレ)を専用ウェブサイトに公開した。現場に従事する技能者が時間や場所の制約を受けずに技能を学び直せるよう、スマートフォンなどで利用できる研修プログラム。基礎編と職長編に加え、指導者編も作成し、中堅層がマネジメント力を習得する機会を提供する。
建設従事者の生産性向上を目的に、多様な技能・技術の取得の機会を提供する「建設リカレント教育」の一環。専門工事業団体や企業、教育訓練機関などの協力を受け、全国建設産業教育訓練協会(本部・静岡県富士宮市)が制作した。
プログラムは、22職種の基礎編と主要6職種の職長編、適切な指導方法を学べる指導者編の3編で構成。職種ごとに作業を解説するだけでなく、動画で実際の作業内容を学ぶこともできる。
スマホやタブレット、パソコンなどから利用できるため、時間と場所を問わずに閲覧可能だ。
国交省は、現場に従事している技能者の学び直しだけでなく、企業の新人研修にも活用できると提案。また、建設業に入職を考えている若年層が現場の作業内容を知ることもできるとしている。