安全現場のお守りに―。工事が本格化し、各社がさまざまな労働災害防止活動に取り組んでいる。札幌市西区の西野神社は、少し珍しい建設業向けの「作業安全守り」を扱っている。黄色と黒の縁取りが特長的で『作業機械安全守』の言葉が目を引く。きょう1日から全国安全週間準備月間。現場事務所や建機内に飾るのにうってつけだ。
安産や縁結びの神様をまつる同神社は、300種類以上の多様なお守りを扱う。作業安全守りは、冬前の除雪作業安全祈願や年末年始の安全決起集会などを通じ、土木関連の参拝者からの要望に応えて用意した。
ヘルメットに貼り付けられるシール状の「身体守り」や、勾玉付きでお財布に入るミニサイズの「作業守り」などもお薦め。交通安全では、反射板のキーホルダータイプや、蓄光素材を利用したブレスレットタイプもそろえている。
お守りの正しい扱い方について同神社の越川匡之さんは、「お札やお守りはそれぞれに神様が宿っているので、できれば身に着けていただきたいが、大きなものは神棚やきれいに片付けた棚の上に飾ってもらえれば」と話す。1年たつと神社へ返納しにいくのが一般的だが、「ある日効力をなくすというものではないので、気持ちの強いお守りはずっと使っても大丈夫」。
目に入る場所に飾ることで、ヒヤリハットにつながる心の油断を防いでくれるかもしれない。自分用や同僚、親しい人へのプレゼントにいかがだろうか。