北海道林業会館(札幌市中央区北4条西5丁目、沓沢敏理事長)は、同会館の現地改築に向け、旧KKRホテル札幌など既存建物の解体を竹中工務店に依頼した。8月に着工する見通し。解体に先立ち、一体となっているホテルの土地と建物を6月下旬に取得している。
林業会館は、国家公務員共済組合連合会(KKR、本部・東京)が運営するホテルの土地・建物取得を前提に、会館の建て替えを計画。3月に共同事業者として西日本鉄道(本社・福岡)と竹中工務店のグループを選定した。
同グループは、西鉄のホテルが入居する地下1地上14階、延べ約1万6200m²の再開発ビルを提案した。3―4階に林業会館を配置。ホテルは約300室の規模で、1―2階にロビーやレストラン、5階以上に客室を設ける。2019年夏ごろの着工、21年の完成を予定している。
建物全てが林業会館の所有となったことから、解体の契約を2日に結んだ。当面はアスベスト処理など内部作業を進め、10月ごろから本格化する見通し。
新ビルについて、土地は林業会館が所有し、建物は区分所有の形態。このため新築工事は、林業会館と西鉄がそれぞれの所有部分を発注する。
林業会館部分の設計は解体と合わせ、竹中工務店に依頼。19年4月末までの完了を予定している。