空知総合局産業振興部は、経営体砂浜東第1地区の2019年度新規採択を目指している。総事業費には23億円を試算。全体では区画整理151haを実施する計画で、ほ場の大区画化や用排水路改修などに取り組む。27年度の事業完了を見込んでいる。
同地区は岩見沢市と江別市のほぼ境界に位置し、水稲を主体に、大豆、小豆、アスパラガス、スイートコーンなどを組み合わせた営農を展開している。受益面積は151ha、受益戸数は16戸。
1996年から02年にかけて、現在の区画や用排水路が整備されたが、同地区は軟弱地盤である泥炭土壌が広く分布しており、不等沈下で用水路の勾配が不規則になっているため、用水の安定供給が行えず水管理に苦慮している。
また、ほ場が小区画で大型機械が導入できないことや、ほ場間移動のロスが生じるなど、作業効率が悪く担い手への農地集約の支障となっていることから、大区画化や用排水路の改修を進めることにした。
区画整理では、現況の40a程度の区画を1.5ha以上の規模に拡大。排水改良を図る暗渠排水、排水路の改修、転作作物の生産性向上のための客土整備も施す。用水路は硬質ポリ塩化ビニール管と既製コンクリートフリュームを採用。排水路は既製コンクリートフリュームを使用する。
総事業費の内訳は、区画整理が19億100万円、測量設計が3億900万円、用地補償が2600万円、換地費が6400万円となっている。