星野リゾート(長野県軽井沢町長倉2148、星野佳路社長)は、白老町に道内初となる同社の温泉旅館ブランド「界」の新築を計画している。現在は設計中で、客室規模は40―50室を想定。日帰り入浴施設を併設する。施工業者は未定。2019年春に着工し、20年春に開業する見通しだ。
建設地は白老町若草町1丁目1018の1のポロト湖畔の敷地9774m²。20年4月に開設する民族共生象徴空間の整備に伴い、整備用地内にあった公設のポロト温泉を民設民営で移転改築することになり、町がプロポーザルで事業者を公募した。優先交渉権者に選ばれた星野リゾートグループが、ことし5月に町有地と温泉権の売却契約を結んだ。
プロポの内容によると、施設は「森の空気に包まれるポロト湖畔の温泉宿」をコンセプトに3棟で構成する。全ての客室が湖畔に面する3階建ての宿泊棟と、宿泊者のくつろぎ空間としてのレセプション棟、民族共生象徴空間とのつながりを重視した場と日帰り入浴施設を設ける温泉棟。延べ床面積は合計で5251m²に上っている。
施設について同社は「設計を進めていて、規模などを固めるのはこれから」と話している。