北海道建築士事務所協会は19日、ANAクラウンプラザホテル札幌で第43回北の住まい住宅設計コンペの最終審査会を開いた。応募作品33点の中から、押川快さんと秋山瑞穂さん(いずれも北大大学院2年)の共同作品を最優秀賞に選んだ。
第43回のテーマは「場所を受ける」。建築に必要な場所を探し、周辺環境や地形を考慮した上で、新しい住まいを創造することを求めた。
この日は2次審査で絞った10作品の中から最優秀賞1点、優秀賞2点、奨励賞4点を選定した。審査委員長の米田浩志北海学園大工学部教授は今回の評価のポイントを、「どういう場所を発見し、場所をどう認識できたのか、それを踏まえて建築の形式に変換できたのかが問われた」と説明。最優秀作品については「北海道の風土に基づきつつ、特有の場所性から建築に導き出すという点で、ダイナミックな作品」と講評した。
入賞作品は10月22―26日に札幌市内の大五ビル6階ホール、11月2―4日に札幌地下街オーロラタウンで展示する。
受賞者は次の各氏。(カッコ内は所属)
◇最優秀賞▽押川快、秋山瑞穂(北大院2年)
◇優秀賞▽大久保修平(室工大院1年)▽野口翔太、福山将斗(室工大院1年)
◇奨励賞▽千葉大輝(室工大院1年)、蝦名錬(室工大4年)▽小林賛、山崎巧(室工大4年)▽小野陽平(北海学園大4年)▽浅野樹(室工大4年)、佐藤由花(室工大院2年)