北海道運輸局室蘭運輸支局は21日、室蘭市内で物流施設現場見学会を開いた。室蘭工高1年生約40人が参加し、室蘭港にある物流施設の現場訪問を通して、日本の産業を下支えする業界の実態を学んだ。
室蘭商工会議所、室蘭地区トラック協会室蘭支部、北海道港運協会室蘭支部、室蘭地区倉庫協会、室蘭市の共催。物流が果たす意義や正確なイメージを伝えると共に、将来の人材確保につなげるのが狙い。
見学会に先立ち、室蘭運輸支局の内柴一茂支局長は「普段は見過ごしがちだが、物流は産業の縁の下の力持ち。物流なしでは日常生活は成り立たない」と説き、業界への理解を呼び掛けた。
座学は室蘭地方合同庁舎内で実施。栗林商会が講師を務め、輸入、輸出の仕組みや通関士の業務などを解説した。
現場見学は、木材チップの山がそびえるチップヤードを訪れ、トラックへの積み込み作業を見たほか、コンテナヤードのガントリークレーンに試乗して操作などを体感した。
電気科1年生の生島洸聖さんは「ガントリークレーンの試乗では、とても高い場所で作業をしていることが分かり、貴重な経験になった」と話していた。