北見市の留辺蘂まちづくり協議会は9日、留辺蘂町公民館で会合を開き、2019―21年度を計画期間とする市実施計画への反映を求める事業案を自治区側が提示した。新規事業には、山の水族館の増改築、温根湯国際カントリークラブの宿泊施設建設、クラブハウス改修などの計画に伴う道路整備などが盛り込まれた。
同協議会は、辻直孝北見市長からの諮問を受け、19年度から新たにスタートする第2期北見市総合計画基本構想に沿った実施計画事業案策定を目指しており、11月の答申を予定している。
新規事業として盛り込まれた山の水族館整備事業は、22年のリニューアルオープン10周年をめどに施設の増改築を行い、さらなる集客を目指すため、調査などを実施するもの。実施計画期間中は、20年度に調査、21年度に基本・実施設計を行う見通し。事業費は20年度が30万円、21年度が1600万円と試算している。
留辺蘂町花丘20号通道路整備に関する説明で自治区担当者は、温根湯国際カントリークラブの運営者から「新たに計画している宿泊施設建設やクラブハウス改修に伴う道路整備の要望があった」と明かした。
ゴルフ場にアクセスする市道の改良舗装で、19年度に調査設計、用地測量、20年度に延長270m、幅員14mの改良舗装工事を行う見通し。事業費は19年度が740万円、20年度が5950万円と試算。
ゴルフ場の整備については、「リゾート化のような開発計画で、ことし11月ごろにはカートハウス建設、来年度にはクラブハウス改修を予定しており、宿泊施設については具体的な図面ができておらず、時期などは未定と聞いている」と説明した。
ほかにも新規事業として、老朽化が進む留辺蘂町体育館に関する事業も盛り込まれた。19年度に耐震診断を計画しているほか、19―21年度の3カ年で、屋根改修、熱源更新、照明LED化などの工事を想定している。留辺蘂総合支所庁舎も、19年度に耐震診断などを実施し、今後の整備内容を明らかにしたい考えだ。
継続事業では、20年度に建設工事を行う見込みの仮称・旭コミュニティセンター整備や、各団地整備などが盛り込まれた。