釧路税関支署は2018年の釧路港外国貿易速報をまとめた。輸出は鉄スクラップや紙類・同製品が増加、輸入は化学肥料や飼料の原料、魚介類が増加し、いずれも2年連続でプラス。合わせて前年比32%増の1092億8000万円に上り、08年以来10年ぶりに1000億円を超えた。
輸出は16.6%増の114億1800万円。中国やベトナム向けが中心の魚介類は4.9%減の34億8000万円にとどまったものの、韓国・バングラデシュ向けなどの鉄スクラップは28.2%増の37億9700万円、ベトナム・中国向けなどの紙類・同製品は12.9%増の22億7800万円と好調だった。
相手国別では中国が29億6800万円(14.3%減)、ベトナムが24億9000万円(32.4%増)、韓国が18億9700万円(8.1%減)、タイが12億900万円(3・2倍)などとなっている。
輸入は34.1%増の978億6200万円。米国やブラジルなどからの飼料用原料が15%増の317億1400万円、米国、カナダといった国からの化学肥料用原料が29.6%増の238億4400万円とこの2品目で過半数を占め、ロシア、米国を主要国とする魚介類は42.7%増の97億5800万円、オーストラリアや米国などからの石炭は17%増の82億3000万円だった。
相手国別では米国が379億1800万円(30.9%増)とトップで、以下は中国の165億1400万円(2・6倍)、オーストラリアの79億9300万円(15.3%増)、カナダの72億1200万円(9.5%増)、ロシアの71億7000万円(94.2%増)と続く。
入港席数は23隻増の355隻で、2年ぶりに増加。コンテナ取扱本数は輸出が511本増の5256本、輸入が1841本増の1万1049本、合わせて2352本増の1万6305本となり、02年の就航以来最多を記録した。