架け換えは天塩大橋など13橋
北海道開発局は道路施設の長寿命化計画に基づいて、2019―22年度の間に延べ861橋の修繕を予定している。このうち、架け換えは13橋あり、長大橋では19年度に室蘭開建の36号竹浦橋(109・3m)、20年度に留萌開建の40号天塩大橋(300・1m)を見込む。稚内開建では238号幌別橋(300m)の架け換えも検討している。
北海道開発局は、18年3月末現在で4276橋の道路橋を管理しており、長寿命化計画に基づいて緊急度の高いものから予防保全を実施。点検済みの3403橋のうち1880橋が区分Ⅰ(健全)、1011橋が区分Ⅱ(予防保全段階)、512橋が区分Ⅲ(早期措置段階)で、最も緊急性の高い区分Ⅳ(緊急措置段階)はゼロになるなど老朽化した道路橋の改善が進む。
架け換えは、19年度に室蘭開建が17年9月の台風で被災して沈下した36号竹浦橋のほか、36号の樽前橋(25m)と別々橋(41・7m)、276号の第4号橋(12・5m)と緑こ線橋(65m)、第1号橋(9・4m)の計6橋を計画。札幌開建は231号瑞穂橋(22・1m)、旭川開建は239号堂島橋(10m)の架け換えを実施する。
20年度は小樽開建が230号白樺橋(26・8m)、留萌開建が40号天塩大橋の架け換えに着手。21年度は稚内開建の238号幌別橋のみで、22年度は網走開建が239号宇津橋(35・8m)、334号糠真布橋(30m)の見通しとなっている。
補修予定の長大橋を見ると、最長が函館開建の228号桔梗高架橋上下線(1433m)で19年度に伸縮装置の補修などを整備。札幌開建では231号石狩川河口橋(1412・7m)が最長で20年度の補修を計画しているほか、室蘭開建は19年度に235号静川高架橋上下線(1401・5m)の主桁補修、37号白鳥大橋(1380m)の塗装塗り替えなどに取り組む。
廃橋は19年度に札幌開建の231号瑞穂橋左歩道、20年度に旭川開建の239号上名寄こ線橋の2橋が予定されている。