帯広工高環境土木科3年生の佐々木勝利さん、林中流星さん、花田賢信さんの3人が、11月に大阪府で開かれる高校生ものづくりコンテスト全国大会測量部門に出場する。8月1、2日に北見市で開催した全道大会で道内9チームの頂点に。現在は来たる全国大会での同部門道内勢初優勝を目指し、練習を積み重ねている。
同コンテストは、工業教育の振興と発展を目的に2001年から開催している。「ものづくり甲子園」とも呼ばれ、電気工事や木材加工など全7部門で技術力を競う。
測量部門は1チーム3人で行い、閉合トラバース測量とその計算が課題として出され、作業の速さと正確さが採点基準となる。
3人は1年生からのクラスメートで、ことし4月に大会へ向けてチームを結成。それぞれ部活動や進路関係で時間の制限がある中、放課後に練習を重ね、全道大会直前には安定した成果が出せるようになった。
大会当日は緊張もあったが、3人で会話を楽しんでリラックスし、練習してきたことを自信につなげ本番に臨んだ。優勝が決まったときのことを花田さんは「表彰式で自分たちの名前が出なくて駄目かと思った。でも最後に呼ばれ多くの人の前で表彰を受けたのは誇らしかった」と振り返る。
現在、3人は全国大会に向けて再度練習に取り組んでいる。林中さんは「全道大会前にトータルステーションの充電器を忘れて心の余裕がなくなった。競技以外の部分で焦らないよう気を付けたい」と話す。
07年から始まった同部門だが、これまで全国大会における道内勢の最高位は3位。チームリーダーの佐々木さんは「北海道初の優勝を持って帰れるよう頑張りたい」と力強く語った。(帯広)