システム開発のビックボイス(本社・東京)は4日、室蘭テクノセンター[MAP↗]内に研究開発拠点「室蘭IoTラボ」を開設する。産学官の連携、室蘭工大の知見活用を通し、本道が抱える課題をIoTで解決する開発型拠点を目指す。同日に佐々木治郎社長が市役所を訪問し、青山剛市長に詳細を報告する。
同社は2012年の創業。企業・公共向けシステムの受託開発などを手掛ける。道内では札幌、函館、芦別に拠点を置き、地域振興を促進する観光業、旅行代理店、飲食店向けホームページ、IT、IoTツール制作などの実績がある。市はかねて同社に誘致交渉を続けていて、結実した。
室蘭進出の目的は、産学官連携による研究開発の加速とそれに携わる人材の確保。将来展望として、室蘭地域のものづくり中小企業への生産性向上に関するアプローチ、東京や札幌、函館などに居住する本道、室蘭出身者にUターンしてもらう取り組みなどを掲げている。
当面は月数回の出張ベースで事業を進め、環境が整い次第、研究開発に着手する予定だ。