北見市は、2020年10月のオープンを目指す仮称・北見カーリングホールの基本実施設計概要を明らかにした。高い断熱性能が求められるため、主体構造にRC造、大きな柱間隔となる上部にはS造を採用し、照明は全てLEDとする。シート数は3シートで、うち1シートには研究用にも使用できるよう、周囲、上部に計測機器などの取り付けが可能な設備を配置するほか、配線類の敷設を考慮した床下スペースも確保。天井付近にはケーブルラックを設ける。
28日の市議会総務教育常任委員会で説明した。同ホールは、初心者向け講習会や地域の大会などを実施している河西建設カーリングホールの後継施設。
建設地は北見工大社会連携推進センターに隣接する柏陽町592の20で、敷地面積は約5300m²。設計は山下設計・清和設計共同体が担当した。主体、電気、機械に分割し、11月中旬にも共同体による指名競争で入札する予定。
規模はRC一部S造、平屋、延べ1750m²。製氷冷凍機はCO方式の冷凍機が主体のシート冷却システム、空調方式はガス式がメインとなる空冷マルチヒートポンプエアコン、小型温水ボイラによる冷暖房とする考え。
ホール内の壁には、冷気を保つインナーシェル構造を取り入れ、外部熱環境の影響を受けにくい壁面構造とする。
駐車場は、車いす利用者用駐車スペース8台を含む40台分を確保。外構については、設計を20年4月、工事を同6月に契約する見通しだ。