当別町は、2019年度に策定する立地適正化計画の素案をまとめた。医療、福祉、商業などのサービス機能の維持、持続可能な都市経営を可能にするコンパクトなまちづくりを目指し、中心市街地の形成や居住推進などに取り組む。具体的には、居住誘導としてJR駅周辺への集合住宅誘致・整備、公共施設の集約・複合化の検討、公共交通の維持などを盛り込む。
計画期間は20―40年度と設定。都市機能や居住誘導といった施策を展開する方向だ。
都市機能誘導で、JR石狩当別駅[MAP↗]と石狩太美駅[MAP↗]周辺を都市機能誘導区域に設定した。生活サービスの機能を維持する施設として、行政施設や医療機関、教育・文化施設、商業施設などの立地を進める。計画期間末には5施設を誘導する方針だ。
居住誘導でもJR駅周辺を区域に定める。町民が住み続けられるまち、子育て世代が豊かな生活を送ることができる居住環境整備、北海道医療大生の町内居住促進を中心に取り組む。
持続可能な都市の構築に向け、医療福祉、商業施設の誘致や整備、公共施設複合化、公共交通網の形成、地元企業との連携による地域経済活性化を推進する。
子育て世代がアクセスの良い都市近郊で豊かな生活ができる居住環境の整備として、子育て支援施設の充実、公園の整備、空き地・空き家を活用した宅地の提供、集合住宅の整備を進める。
町外から通学する道医療大生の居住促進では、学生向けアパートの誘致・整備を推進。このため、支援制度創設などを検討することを盛り込んだ。
計画末までの目標値は、18年度で1ha当たり23人だった人口密度を維持。子育て世代向け住宅を50戸まで整備する。道医療大生の町内居住者を1252人まで増加させることを定めた。
今後、20年1月に住民説明会、審議を実施。2月に予定する意見公募を経て、3月に策定する見通しだ。
(北海道建設新聞2019年12月9日付10面より)