三菱地所(東京都千代田区大手町1丁目1の1、吉田淳一社長)は、札幌市中央区のホテル新築を主体、設備一括で清水建設に依頼し、着工した。構造材に道産木材を活用した国内初の高層ハイブリッド木造ホテル。客室は約130室を設置。2021年夏の完成・秋のオープンを目指す。運営は同社グループのロイヤルパークホテルズアンドリゾーツが担う。
RC・W造、地下1地上11階、延べ6160m²の規模。客室のほか、ラウンジ、レストラン、ジムを備える。設計は三菱地所設計が担当した。ホテルはミレニアル世代をターゲットとした宿泊特化型の「ザ ロイヤルパーク キャンバス」とする。
1-7階はRC造、8階は柱梁壁がRC造で、床は道産トドマツのCLT(直交集成板)を利用したハイブリッド造。9-11階はW造で、壁は三菱地所が開発した高耐力枠組壁工法、床は8階と同様に道産トドマツのCLTを利用する。
構造材として約1050㎥の木材を使用する見込みで、うち道産材は約840㎥となっている。
建設地は札幌市中央区大通西1丁目12の2の敷地695m²。
国土交通省の「サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)」補助金制度を活用する。
(北海道建設新聞2020年03月27日付2面より)