遠軽上湧別道路も承認
北海道開発局は10日、札幌第1合同庁舎で社会資本整備審議会道路分科会第27回北海道地方小委員会を開き、国道5号創成川通(都心アクセス道路)と国道450号(旭川紋別自動車道)遠軽上湧別道路の新規採択時評価を承認した。都心アクセス道路は延長4・8㌔に総事業費1200億円、遠軽上湧別道路は13・8㌔に300億円をそれぞれ計画。遠軽上湧別道路では長大橋1橋の整備が見込まれる。
都心アクセス道路は、札幌市東区北37条東1丁目から中央区大通東1丁目までの4・8㌔を結ぶ区間で、設計速度は60㌔毎時。南端側は創成トンネルと接続し、北15条環状通付近までの3㌔は2本の地下トンネルで合計4車線を設ける。トンネル内は車道6・5m、路肩各0・5mの総幅員7mを確保し、北15条環状通付近以北の0・9㌔は南側に向かう路線を1車線減小させ、さらに残る9㌔は北方向路線を1車線減らし2車線のみとする。
南側に向かう路線は北ICから直接地下トンネルに乗り入れるランプのほか、北31条付近、北3条付近に乗り口、北10条付近に降り口を設置。北上路線は北3条と北16条付近に降り口、北8条付近に乗り口を設ける。
遠軽上湧別道路は、遠軽町豊里から湧別町南兵村一区間の13・8㌔が対象で設計速度は80㌔毎時。対向2車線で片側車道3・5m、片側路肩2・5m、中央分離帯1・5mの合計13・5mを基本に設計する。
区間内には国道333号と国道242号交点にハーフICの仮称・遠軽ICを設ける。市街地に近い中間地点には仮称・遠軽中央ICも設置。橋梁は5橋を予定しており、橋長20―50m程度の4橋のほか、遠軽中央IC付近、生田原川との交差部には270mの長大橋架設を計画する。
費用対効果は都心アクセスが1・3、遠軽上湧別道路が1・1でどちらも便益が発生。委員らは時短や防災面でも好影響が見込まれることからも、2路線の整備を承認した。
(北海道建設新聞2021年3月11日付1面より)